2023年6月25日礼拝ページ「火によって燃やされる」井上義実師

　

説 教 題：「火によって燃やされる」　　井上義実師
聖書箇所：ルカ１２：４９～５０

本日は午後1時半から2022年度活動・決算報告の教会総会開催となります。午前の礼拝から、神様よりの力と励ましをいただきたいと願っています。この聖書箇所は53節までのつながりであって、解釈が難しい箇所ですがその話は別の機会とします。

バックストン師は49・50節から聖霊による火として語られています。ペンテコステの日に天から降った時のように、聖霊の象徴の一つは火・炎なのです。

Ⅰ．火の特徴とは

　バックストン師は聖霊の火を3つの角度から語られています。最初に火の持つ特徴としては、下記を挙げられています。

１）真の生命

私たちも命ある存在です。地球上は命に満ちていますが、生命とは何かというと実は定義づけが難しいのです。生命は化学反応によって成り立っていますし、多くは熱を持っています。スポーツ選手など、見るからに命が豊かであり、エネルギッシュである状態です。

私たち信仰者に当てはめるなら聖霊の火に燃やされ、熱心な状態にあるということなのです。年令、性別、身体的な状態など関係なく、聖霊によって熱くされます。

　２）真の光

聖霊の火によって新しい神様の光を得ることができます。神様の栄光、神様の潔さ、神様の愛に霊の目が開かれていきます。

ルカ11:36「 もし、あなたの全身が明るくて何の暗い部分もないなら、明かりがその輝きであなたを照らすときのように、全身が光に満ちたものとなります。」。

より深く神様を知っていくために聖霊は働かれます。

　３）真の愛

　　 聖霊の火は私たちに神様の愛をもたらします。

ヨハネ第一4:16・17「神は愛です。愛のうちにとどまる人は神のうちにとどまり、神もその人のうちにとどまっておられます。こうして、愛が私たちにあって全うされました。」。

人間の限られた愛ではなく、天から降る神様の愛を持つことができます。

Ⅱ．火の結果とは

　聖霊の火がもたらす結果、その実とは何でしょうか。

　１）純潔

　金銀も掘り出された原石では価値が低いです。火によって溶かされ、精錬されて、初めて純粋で価値あるものとなることができます。

マラキ3:3「この方は、銀を精錬する者、きよめる者として座に着き…金や銀にするように、彼らを純粋にする。」。

聖霊の火は私たちの心、魂の奥底まで届き、不純物である汚れを潔めてくださいます。

　２）熱

　聖霊の火による熱は、周囲の人々を救いに導く熱心を与えてくださいます。愛に燃える温かさであると記されています。人を火傷させるような熱ではなく、心を柔らかくし溶かさせる愛の力なのです。

　３）力

　聖霊による力は、信仰者を一つにしていく力でもあります。

使徒1:8「しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。」。

ペンテコステに降った聖霊の火によって、弟子たちはエルサレムで主を証し始めました。主の群れは内にある一致を持ち、外に向かっては宣教の力が表されていきました。

Ⅲ．火の性質とは

　火は小さなマッチ一本でも着火できます。一人の人から神様のムーブメントは起こり、リバイバルは起こされることができます。しかし、一人ではやがて炎が消えてしまいます。

また、火は燃え広がるものです。しばらく前のニュースでは、カナダ東部で大規模な山林火災が起こっているとのことでした。火災が広がるのは広大な山地を森林が覆っているからです。燃え広がるためには燃やされるものが必要なのです。

神様の火が一人を通してもたらされます。その周囲にその火を受けて、次に燃やされる人たちが必要なのです。バックストン師はこのように言っています。罪の赦しのために水のバプテスマは、按手を受けた牧師から授けられます。火のバプテスマ、聖霊のバプテスマは水のバプテスマを受けた者に、キリストご自身の権威を通して授けられるのです。

主によって救いに与った私たちが、主に聖霊を求めていくこと、聖霊を迎えるために相応しく内なるものを整えること、聖霊に明け渡していくこと、その上に聖霊の火は降るのです。私たちが最初の一本のマッチとなることができるように、また聖霊の火を広げていくことができるように神様は願っておられます。

　私たちが主の救いに与り、主の愛をいただいているのなら、冷たい心、生温い心ではなく、聖霊によって熱い心とされ主に仕えていきましょう。

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