招詞 出エジプト15:2~3 |
賛美 新299(聖ナシ) |
主の祈り 新826頁 |
使徒信条 新826頁 |
交読文 26(詩篇第84篇)900頁 |
賛美 新373(聖554) |
聖書 マタイ6:5~15 |
説教 「御国が来ますように」井上義実師 御国が近づいている(1) |
賛美 新465(新623) |
頌栄 新63(聖383) |
祝祷 |
説教題:「御国が来ますように」井上義実師
聖書箇所:マタイ6:5~15
今年は梅雨明けが早かったです。皆様のご健康が守られますようにお祈りいたします。夏の働きの祝福のためにお祈りください。本年の説教計画は4つのテーマが示されています。
1)教会暦・教会行事に基づいた説教、
2)昨年からの聖書各巻緒論は本年度末に旧約聖書を終える予定です、
3)バックストン著作集から信仰の継承を語ります、
4)御国が近づいているというタイトルで語ります。
以上の4つになります。
Ⅰ.御国が近づいている
先の3つの主題は続いて語っていますが、「御国が近づいている」を新しく加えます。
コロナ禍が今年で3年目となりました。古代や中世のような、遠い出来事のように思っていました世界的パンデミックが、現代の形で続いています。
自然災害が激しくなっています。毎年、50年に一度、100年に一度の規模の災害の危険がありますという警告が流れます。
どこで、どのような形で災害が起こるのか分りません。ウクライナで起った戦争が長引いています。食糧やエネルギー始め、金融や経済など世界中に影響を与えています。
日々のニュースに接していて、家族の中で、社会で、愛が冷え、暴力に恐ろしさを覚えます。これらは終わりのしるしと言えるでしょう(マタイ24章参照)。礼拝説教でも、終末と言うことが増えましたが、決して、危機を煽るつもりはありません。
ただ、私たちは主が再び来られて全てを新しくされることに対して、適しい緊張感を持っているべきです。御国が近づいていると、題を御国としましたが、新約聖書では天国(マタイが多く使用)、神の国(ルカが多く使用)もほぼ同じ意味で用いられています。
Ⅱ.御国は完成へと向かう
神の国は、イエス様の中心となるメッセージの一つです。イエス様が、世に現れ、世に対して語られた最初の言葉は、
(マルコ1:15)「時が満ち、神の国が近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。」
でした。
神の国は、イエス様がこの世に誕生され、時至って、福音を宣べ伝え始められたことによって、到来したのです。
神の国は、この世の国ではありません。
(ルカ17:21)「『見よ、ここだ』とか、『あそこだ』とか言えるようなものではありません。見なさい。神の国はあなたがたのただ中にあるのです。」
とイエス様は言われました。目には見えませんが、信じる私たちの間にすでにあるのです。
イエス様は神の国を多くのたとえで語られましたが、その一つには、
(マルコ4:30~32)「それはからし種のようなものです。…蒔かれると、生長してどんな野菜よりも大きくなり、」
と言われました。最初は目に留まらないような小さなもので始まっても、命があるからこそ、大きく成長し続けることを示されました。
神の国はすでに来ています。神の国は私たちの間にあります。神の国は成長を続けます。神の国の完成は、新しい都エルサレム、新天新地の到来、終末の成就によってなされていくのです。
Ⅲ.御国が進んでいくための祈り
今朝の聖書箇所は、山上の説教の中で祈りについて、イエス様が語られた箇所が開かれてきました。読んでいただいた箇所の前半は、祈る際にとるべき実際の姿勢について語られています。
人に見られるために祈るべきではないこと、繰り言あるいは美しい言葉でなくとも、単純な素朴な信頼の祈りをささげることを語られました。
読んでいただいた箇所の後半は、
(9節)「あなたがたはこう祈りなさい。」
と、祈りの実際の言葉を語られ、主の祈りを教えられました。「あなたがたは」と弟子たち、信じる者たちの共同体に語られています。
主の祈りをささげることは、個人での祈りでもありますが、心を合わせて、共に祈ることが大切であるということが分ります。イエス様は、
(10節)「御国が来ますように。みこころが天で行われるように、地でも行われますように。」と語られました。地上で御国が拡大していくとはどのようなことでしょうか。
(ルカ17:21)「神の国はあなたがたのただ中にある」
との言葉に重ねて考えますと、イエス様を信じる者が増し加わることによって、神の国が大きくなっていくと言えます。
御国がこの地に拡大されて行きますようにという祈りは、宣教の拡大のための祈りです。福音の宣教によって、人が救われることが、神様の御心が行われていくことなのです。神様を信じる者たちの集まりである神の国に、神様の愛、恵みが豊かに表わされていくのです。
私たちは今、この地上で、神の国の拡大のために労し、戦う者です。やがて主が再臨されて、終末の一つ一つのできごとが起こり、御国が完成することを待ち望んでいます。今私たちに与えられている、この時に与えられている使命を果たしていきましょう。
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