招詞  ヨハネ第一4:13~14
賛美   新135(聖573)
主の祈り  新826頁
使徒信条 新826頁
交読文  22(詩篇第65篇)896頁
賛美    新415(聖574)
聖書  使徒の働き2:14~24
説教  「救いの業の前進」 井上義実師
賛美    新415(聖574)
頌栄  新63(聖383)
祝祷

説教題:「救いの業の前進」井上義実師

聖書箇所: 使徒の働き2:14~24

 

今朝はペンテコステ(ユダヤ人の暦では五旬節)、聖霊降臨日記念礼拝を迎えました。キリスト教は父なる神、子なるイエス様、聖霊の三位一体の神様を信じています。三位一体という言葉は一人歩きしていますから、あちこちで目にされるでしょう。

三位一体の神様についての説明には、水の三態(液体・水、気体・水蒸気、個体・氷)、人間の人格(知識、感情、意思、人間の人格は知情意の三つによって形成されているとも言われる)、正三角形の性質(内角は60°で同じ、辺の長さは同じ、3つが同じ関係にある)などが用いられます。

神様に属すること、天上のことを、人間に属すること、地上のことで説明することには、土台無理があります。

三位一体の神様とは、その現れと働きは違いますが、本質において同一ということなのです。

父なる神様は私たちの救いのためにイエス様をこの世に遣わされました。イエス様は十字架に架かられて救いの道を成就してくださいました。聖霊によって、私たちは神様を知ることができます。自分自身の内にある罪を悔い改めて、神様の光の内にある神の子とされます。

私たちの救いは、三位一体の神様が共に働いてなさていきます。ペンテコステの日に聖霊が注がれ、私たちへの救いが明らかにされました。ペンテコステの日が、神様の救いの歴史の中で、大きな転換点となったのです。

 

Ⅰ.聖霊を待ち望む

 聖霊が豊かに臨むために何が必要だったのでしょうか。

1)イエス様の約束を信じることです(1:5)「ヨハネは水でバプテスマを授けましたが、あなたがたは間もなく、聖霊によるバプテスマを授けられるからです。」。

2)心を一つにして祈ることです(1:14)。自己中心であった弟子たちが神様を仰ぎ、自分たちを見つめるようになりました。一致は、自分の在り方を省みて、人に心を向けて初めてなされます。

3)神様の時が満ちたからです(2:1)「五旬節の日になって、皆が同じ場所に集まっていた。」。神様の業は一度には進みません。イエス様の降誕、公生涯、十字架、復活、昇天があって最後に聖霊が降りました。神様は救いの計画を進めていこうとされる御心を持たれていました。イエス様を信じる者たちが神様の御心に応答していくことによってなされていったのです。

 

Ⅱ.聖霊が注がれる

ペンテコステ(五旬節)に聖霊が降りました(2:1~4)。不思議な驚くべき神様の業によってです。激しい風のような、大きな音が家中に響き渡りました。炎のようなものが舌のようになって留まるのを目にしました。

風も、炎も聖霊の象徴です。風は目に見えませんが時に大木をなぎ倒す力を持っています。炎は、心燃やされる熱いもの、不純なものを灰にしてきよめるものです。

聖霊に満たされた弟子たちは、ローマ世界の各地の言葉で福音を語り始めました。先程、読まれたペテロの説教の言葉に「すべての人にわたしの霊を注ぐ。」とあります。男女、若者、老人、主人、僕、聖霊の注ぎには何の区別もないことが現れています。

イエス様は弟子たちに、助け主、真理の御霊である聖霊を送ると約束されました。約束の言葉の中に、

(ヨハネ14:17)「あなたがたとともにおられ、また、あなたがたのうちにおられる」

と言われています。

民族、言葉、性別、立場等に違いはありません。その上に、私たちの内にまで来られるのです。信じる者全てが神様を内に持つという約束は、他の世界宗教では知りません。信じる者全てに、聖霊は注がれています。 

 聖霊によって弟子たちがローマ世界の各地の言葉で福音を語り始めると、酒に酔っていると非難されました。酩酊は自分を失います。さらに進んでアルコール依存症になると、自分の意思を失います。聖霊に満たされたペテロ始め弟子たちの様子を見ますと、彼らは聖霊によって自分を見出していきます。

弟子たちはイエス様の元にいた時には、余りに不十分でした。イエス様の十字架と復活に出会っても、十分に神様の真理を理解できませんでした。聖霊によって、初めて彼らは全てを理解し始めたのです。弟子たちに力と命、愛をもたらしました。

イエス様が十字架に架かられた反逆の都エルサレムで、イエス様を十字架に付けたパリサイ人、律法学者、指導者たちの前で、大きな声で、神様の真理と悔い改めを語ったのです。聖霊はその人を生かしていきます。

ペテロは神様の働きを大胆に進めていきます。弟子たちがそれぞれにイエス様の福音を宣べ伝えていきます。聖霊は人を生かし、人を用い、人を通して神様の豊かな恵みを表していくのです。

 

 

 

 

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