招詞  コリント第二4:14-15
賛美   新1(聖477)
主の祈り  新826頁
使徒信条 新826頁
交読文  18(詩篇第50篇)892頁
賛美    新204(聖726)
聖書  箴言1:1~10
説教  「父の戒め、母の教え」 井上義実師
賛美    新316(新500)
頌栄  新63(聖383)
祝祷

説教題:「父の戒め、母の教え」井上義実師

聖書箇所:箴言1:1~10

本日は5月第二週、母の日礼拝を迎えました。荻窪栄光教会CSでは父母の日になります。

先日もニュース番組で、母の日がアメリカの教会由来であることを伝えているのを見ました。事実を知ってくださることは感謝なことだと思いました。聖書の精神に基づいていることを覚えます。

 

Ⅰ.民族への知恵の言葉

箴言が開かれてきました。誰が記したのかということに関しては、1節「イスラエルの王、ダビデの子ソロモンの箴言。」とあります。

ソロモンの父であるダビデは多才でしたが、何よりも戦士として戦いの一生を送りました。北東はユーフラテス川から、南西はエジプト国境まで、イスラエル史上最大の範囲を王国として打ち立てました。

その子ソロモンは、父ダビデによって築かれた統一王国の王として平和と繁栄の時代に生きることになります(列王第一4:21)。ソロモンは夢で神様から願い事を尋ねられ、(列王第一3:9)「善悪を判断して…聞き分ける心」を求めました。

神様はこの答えを喜ばれ、知恵と判断、富と誉れ、長寿を与えられました。ソロモンは箴言を3千残しています(列王第一4:32)。一国の王が英明で、公正と正義を求めるならば、その誉は遠くまで聞こえ、その元にある民族は豊かな恩恵に与ることができます。ソロモンの時から3千年を経て、その逆の例を、今日見る思いがします。

Ⅱ.家庭での知恵の言葉

ソロモンの知恵による恵みは国全体に及んだということを語りました。民族全体のこともありますが、まず教育の第一歩、教育の基礎とは家庭にあります。

7節「主を恐れることは知識の初め。愚か者は知恵と訓戒を蔑む。」

は箴言の主題になります。

この言葉は、子どもたちに物心が付く前に、両親は子どもたちに主を恐れることを教えるということを、意識していなければならないということです。様々な、この世の知識が入り込む前に、神様への正しい思いへと導くことが語られています。

神様を第一とし、神様を礼拝し、神様に従うものとしての姿勢を子どもに伝えるということです。8節には、「わが子よ、父の訓戒に聞き従え。母の教えを捨ててはならない。」とあります。

この言葉には、父親と母親の家庭教育の役割の違いが表れています。父親の方が知的・理性的な部分と厳しさ、母親の方が感性的な部分と優しさを求められていることが見て取れます。これは、家庭教育がどちらかではなく両方が必要とされ、相乗的に働いていくことになります。

旧約聖書に始まり、その後も独自の発展を遂げていくイスラエルの家庭教育は、彼らが故国を失い、流浪の民として生きざるを得なくなる中で、民族的なアイデンティティを今日まで守ることにつながっていきます。

 

Ⅲ.全ての人への知恵の言葉

私たちがどのような家庭環境で育ったかはそれぞれに違います。子として、親として理想形はあるでしょうが、人の目で理想のように見えても、それで大丈夫ということでもないでしょう。

私は両親が信仰者で、幼時から教会学校で育ちましたが、両親にも教会の方々にも随分心配をかけ、皆様に祈っていただいたからこそ今日があります。人間として誰もが欠けを持ちながら親として子育てをしていますし、欠けを持ちながら子として親に接しています。

家庭環境がどうあったとしても、私たち自身が欠けや弱さを持っていて関係がぎこちないものであったとしても、それを超えるものを神様は示してくださっています。私たちは、尊いイエス様の十字架のあがないによって神の子とされました(ガラテヤ4:3~7)。

神の子とされることによって神様を「アバ、父よ」と親しく求め、語りかけることができるのです。神様が御父様であり、私たちは神の子どもであり、この縦の関係がしっかりするならば、私たちは地上の親子の関係を正しく持つことができるように導かれます。神様の言葉を知恵の言葉として受け止め、親として、子として神様の知恵を生かして用いることができるのです。

神様が与えてくださった家族を受け止め、感謝し、愛し、共に主の御前に歩めるように祈り、労して行きましょう。

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