招詞  コリント第一15:57-58
賛美   新126(聖ナシ)
主の祈り  新826頁
使徒信条 新826頁
交読文  15(詩篇第40篇)890頁
賛美    新128(聖664)
聖書  ヨハネ20:1~18
説教  「マリアに現れたイエス様」井上義実師
賛美    新127(新172) 
頌栄  新63(聖383)
祝祷

説教題:「マリアに現れたイエス様」井上義実師

聖書箇所:ヨハネ20:1~18

復活の朝の信仰者たち

マグダラのマリアについて詳しくは分りません。ルカ8:2~3には「また、悪霊や病気を治してもらった女たち、すなわち、七つの悪霊を追い出してもらったマグダラの女と呼ばれるマリア、ヘロデの執事クーザの妻ヨハンナ、スザンナ、そのほか多くの女たちも一緒であった。彼女たちは、自分の財産をもって彼らに仕えていた。」とあります。

イエス様によって7つの悪霊を追い出してもらったとは、どんな状態からの回復であったのかは分りません。このことによって、マリアはイエス様に心からの感謝をもって仕えました。

イエス様に付き従った女性たちには有力者の妻もいましたが、この箇所にはマリアのことが最初に記されています。マリアには特別なものがあったことを示しているでしょう。

マリアをふしだらな女性のように言う傾向があります。かなり前からの小説や映画での脚色が影響しているように思います。 ヨハネ福音書のこの箇所では、復活の朝にマリアがイエス様の墓に最初に一人で来たように記しています。

マリアは石が除かれ、墓が空であった様子を見て、弟子たちに急いで伝えました。ペテロともう一人は恐らくヨハネですが、イエス様の墓を見に行き、その様子を確かめました。マリアの言葉通りであることを(8節)「見て、信じた。」が、(9節)「まだ理解していなかった。」とあります。

ペテロとヨハネは見ることによって信じましたが、理解できませんでした。世界の歴史でただ一度限りの救い主の受難と復活ですから、理解できなかったとして仕方ないと言えます。イエス様は先に(13:7)「今は分からなくても、後で分かるようになります。」と言われています。

ペテロとヨハネも、他の弟子たちもやがては理解していったように、神様は私たちが神様の元から離れないならば、今よりも高みへと導いてくださいます。 

復活の朝のイエス様

マグダラのマリアは弟子たちの殆どが逃げ出しても、イエス様の十字架の元に立ちました(19:25「イエスの十字架のそばには、イエスの母とその姉妹、そしてクロパの妻マリアとマグダラのマリアが立っていた。」)。

イエス様の葬りを見届けました(マタイ27:61「マグダラのマリアともう一人のマリアはそこにいて、墓の方を向いて座っていた。」)。イエス様の墓が空でも立ち去らなかったのです(11節「一方、マリアは墓の外にたたずんで泣いていた。そして、泣きながら、からだをかがめて墓の中をのぞき込んだ。」)。

マリアも空の墓を見て信じており、理解できませんでしたが留まり続けています。あきらめず、求め続けたからこそ、イエス様は最初にマリアに現れてくださいました(マルコ16:9「〔さて、週の初めの日の朝早く、よみがえったイエスは、最初にマグダラのマリアにご自分を現された。彼女は、かつて七つの悪霊をイエスに追い出してもらった人である。」)。

マリアは泣き続けていましたが、御使いが彼女に語りかけます。これも大きな驚きですが、さらに復活のイエス様が直接に語りかけられました。マリアは園の管理人と勘違いします。マリアは悲しみに目が曇らされていました。

マリアの思い込みは自らの心を閉ざさせてしまっていました。(14節)「マリア」という呼びかけに彼女は我に返ります。イエス様は良い羊飼いの譬え話(10:1~5)で、イエス様が自分の羊の名を呼ばれること、良い羊飼いであるイエス様に羊はついて行くと語られました。

マリアはイエス様に対して「ラボニ」と呼びました。ラボニとはアラム語でラビに対する最高の敬称でした。マリアは最高の尊敬を表しているのです。イエス様は「すがりついてはいけません」とマリアに言われました。

これはマリアが人間的な思いでとろうとした行動ではなく、幻でないことを確かめようとしたことです。イエス様はご自分を求める者に応えてくださり、考えや想像以上のことを表わしてくださいます。

復活の朝からの出発

マグダラのマリアは復活されたイエス様に初めて出会った人物です。イエス様はマリアに、弟子たちにイエス様が父なる神様のもとに上ることを伝えるように命じられました。

イエス様は十字架と復活によって悪を滅ぼし、罪に対して勝利し、死への解決を示されています。父なる神様のもとに上られるのは、勝利の凱旋に当たります。マリアへの使命は勝利宣言の使者であったのです。

最初に復活を信じた信仰者はマグダラのマリアであり、十字架で成し遂げられた福音を最初に持ち運んだのはマリアなのです。 復活のイエス様との出会いは私たちを造り変え、新たな力を与え、私たちを遣わすのです。

※オンラインでは、席上献金のみ可能です。

オンライン席上献金

席上献金以外は、銀行振込、または、ゆうちょ銀行【払込取扱票】をご利用ください。

明細が必要な場合は、メールアドレスをご記入ください。
不要な方は、メールアドレスは空欄で構いません。
このサイトはSSL通信で保護されています。

「CVC」が不明な方はこちらをクリック
¥